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支部長挨拶

2020年度有機合成化学協会・関西支部長 南方聖司
 2020年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の出現と世界中への感染拡大に終始した1年でしたが、いまだにその収束の兆しは見えない状況です。唯一、ワクチンが開発されその有効性が示されたことが心の支えとなり、終息への期待を生み出しました。我々は、この機会にサイエンスの重要性を社会に訴えるとともに、未曾有の危機に備えて研究の多様性と柔軟性を担保しておく大切さを再認識すべきなのかも知れません。日本は、地震などの自然災害だけでなく、化学兵器、放射能、細菌・ウイルスの脅威に幾度となく曝されてきました。将来に向けて、それらの課題解決に有機合成化学が役立つことは沢山あると信じます。有機合成化学協会関西支部では、化学を共通言語として異分野で活躍する多くの優れた研究者が集い、議論し、新たな発想を生み出すサイエンス集会としての場を提供することをミッションとしています。今年も自粛生活が続く中ではありますが、昨年度の実績を踏まえてより進化した形態で各種講習会やセミナーを企画する予定です。この関西から革新的な機能分子や医薬品が誕生し世界に発信できる縁を生み出せるよう励んで参ります。
皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

                          

令和3年度有機合成化学協会・関西支部長
(京都大学大学院薬学研究科・教授)
竹本 佳司

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